2006年07月07日

ダイエタリーファイバーは腸内の掃除屋

バーキット博士の調査では、アフリカ先住民の一日の排泄物の量は、平均約350~400グラムだったといいます。それに比べ欧米人の場合は、100~120グラム、日本人は150グラム前後です。

アフリカの人々の排泄量がいかに多いか、よくおわかりいただけると思います。何しろ、欧米人の約2倍から3倍もの便を毎日排出しているのですから。

排出量が多いからといっても、アフリカの人々が、欧米人の2~3倍の量の食物を食べているわけではありません。つまり、欧米人よりもアフリカの人々の方が、食べたものを体内に蓄積せずに上手に排出している証拠と見ることができるでしょう。

それでは、なぜアフリカの人々の排出量が多いのでしょう。
バーキット博士は、この疑問を解決するために、食物と排出の関係に着目しました。
その結果、「食物に含まれるダイエタリーファイバー(食物繊維)が排出量に関係している」ということを発見したのです。

バーキット博士の発見がきっかけとなって、世界中でダイエタリーファイバーの研究が進みました。
そして、ダイエタリーファイバーについて、さまざまな事実が明らかになってきました。

ダイエタリーファイバーは、体内で消化吸収されずに、そのまま対外へ排出される成分です。
いい方を変えれば「消化に悪いもの」です。昔は消化に悪い食物は、あまり好まれませんでした。
消化にいいものの方が、体にいいと考えられていたからです。

ところが、消化に悪いことこそ、ダイエタリーファイバーの長所なのです。

ダイエタリーファイバーは、消化吸収されないので、そのままの形で大腸まで進み、腸壁を刺激して、ぜん動運動を活発化させてくれます。さらに水分を保持し、便をやわらかくし、スムーズな排便を助けます。

またダイエタリーファイバーは腸内に入ると、腸内の細菌によって有機酸に分解されます。有機酸は腸の粘膜を刺激するので、排便が進められるのです。

それに比べて欧米人の場合は、肉食中心で、ダイエタリーファイバーの摂取量が少ないために、食べたものはほとんど胃や小腸で消化されます。
大腸におりて来る頃には、内容物は少なくなり、腸壁はあまり刺激を受けることがなく、排出量も少なくなってしまいます。

アフリカの人々の排便調査では、食べてから排便までの時間が短いことも、明らかになりました。
調査によれば、アフリカ人の人々の場合は、遅くとも食後30~40時間には排出していますが、これに対し、イギリス人のは70~80時間もかかっていました。

このことは排出量が多いことと同時に重要です。
食物の腸内滞在時間が長くなるほど、発がん・大腸がん物質など有害物質の影響を受けやすくなるからです。

このようにダイエタリーファイバーは便の量を増やし、腸のぜん動運動を活発化させたのちに、スーッと排出する手助けをします。
消化にいいものばかりを食べていると、かえって体の調子を悪くすることが明らかになってきたのです。

あなたの毎日の食生活を考えたとき、これはじっくり検討すべきではないでしょうか。

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