2006年07月09日

ダイエタリーファイバーのさまざまな働き

ところで、ダイエタリーファイバーとは、どんなものなのでしょう。

一般に食物繊維の多い食べ物と考えられているのは野菜類です。

ネギ、ニラ、セロリ、ゴボウなどは見た目にも食物繊維が多そうに見えます。
たしかに野菜類、中でも根菜類は繊維を豊富に含んでいます。

でもダイエタリーファイバーは、こうした目に見える繊維ばかりではありません。
コンニャクやそばなどにも食物繊維は含まれているのです。
むしろこうした目に見えない繊維の働きが重要なのです。

ダイエタリーファイバーには、いろいろな種類があります。

少し専門的になりますが、簡単に説明すると、食物の細胞壁の主成分であるセルロース、それを包み込んでいるヘミセルロース、リグニン、ペクチン、アルギン酸、マンナンなどがあります。

ヘミセルロースは主に穀物に多く含まれますし、リグニンは根菜類やイモ類、ペクチンはリンゴやミカンなどの皮に多く含まれます。

また、マンナンはコンニャクの主成分のことですし、アルギン酸は海藻類に多いといわれています。

セルロースやヘミセルロース、リグニンは水には溶けませんが、ペクチン、アルギン酸、マンナンなどは水溶性です。繊維といっても、水に溶けてやわらかくなるものもあるのです。

水に溶けるものも溶けないものも、どちらも消化吸収されない成分という点では同じです。
これらの不消化物をすべてまとめて、ダイエタリーファイバーと呼んでいるわけです。

ダイエタリーファイバーは、腸内でスポンジのような状態になり、余分な脂肪や有害物質を吸い取って、便と一緒に排出してくれるのです。

繊維には食物性繊維のダイエタリーファイバーのほかに、動物性繊維もあります。
美顔用化粧品で有名なコラーゲンや軟骨成分も動物性繊維です。

ところが、これらの動物性繊維は体内で消化吸収されてしまい、植物性繊維のように腸内の掃除を手伝ってくれることはありません。

そのうえ、ダイエタリーファイバーには動脈硬化、大腸がん・大腸がん、高血圧、糖尿病などの成人病を予防する働きがあることが明らかになっています。

便秘を解消し、腸内をきれいにすることも、もちろん成人病予防に効果的なことですが、もっと積極的に成人病予防にかかわっているのです。

たとえば、ダイエタリーファイバーの中のアルギン酸は、食塩と結合して対外へ排出します。
つまり、塩分の取りすぎをすみやかに解決してくれるのです。

また「ペクチンを継続的に摂取した男性のコレステロール値が下がった」という報告もあります。

これは、ペクチンに余分な血中コレステロールを排出する働きがあるために起こったことと考えられています。

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